行かないで もう少しだけ 夜明けを待たずにどこ行くの? きみに出会えて夜を好きになったのに またヒトリになってしまうよ 夜に咲く花のようにポツリと窓辺に現れた あの日のままの姿を月が照らし思わず手を重ねたよ 決して触れることは出来なくても ただそばにいる それだけで良かった それから何度も夜をくぐり抜けては 朝になると薄れて消えた 内緒のハナシをベッドに隠して ようやく眠りに就いた 穏やかな夜を知れば知るほど怖くもなるけれど きみの笑顔も見慣れてしまうほどに 当たり前になってたの そして隣り合ったふたりの背中に 時はそっと終わりを連れて ぼくらは何度も手と手重ね合わせた 透けることも気付かぬふりして 内緒のハナシが増える代わりに忘れることもあったよ そうして何度も夜をくぐり抜けては 朝になると薄れて消えた 本当のキモチをベッドに隠して あの日を繰り返してた 在る日を繰り返してた さようなら ぼくは今夜 夜明けを待たずに眠るから きみと過ごして夜を好きになれたよ もうヒトリで大丈夫さ