僕を乗せて さあ!レティクル座へ 列車が突き進む 遠い星座へ 自殺者だけ たくさんつめこんで 僕の前には ニーソックスの少女が一人旅 蝶々をまねて 翔んだのでしょうか? オーバーニーソックスの 少女のひざ小僧は 薔薇のように赤黒く 乗り合わせた僕は 気付かぬふりをした 「この世で愛されなかった 人達だけが レティクル座行きの 列車に乗れるの レティクル座の入口では ジム・モリソンが あたしたちのために 『水晶の舟』を歌って 歓迎してくれるの…」 妄想だよ 妄想だよ 妄想だよ 妄想だよ… 今ではない いつかにむかい 僕ら乗せて走る レティクル座行超特急 南無阿弥陀仏の暇もなく 選ばれた僕たち 幸福にむかい レティクル座行超特急 薔薇のように赤い目の 乗り合わせた少女が うっとりと笑った 「え〜 御乗車ありがとうございます。 ここで突然ですが、 罪を背負った人間、 ならびにつまらない人間は 今すぐ、 飛び降りていただきますので あしからず。 お出口は左側でございます。」 えっ、何それ!? そんなの嫌だ!私も行くの! 連れてって、 ねえ、連れてって!...