「昔、ある歌手は遠くへ行きたいと 唄って 喝采を浴びたが 遠くへ逃げたいと 唄う 僕を SISTER STRAWBERRYは 恥じているようだった」 <♪> 僕は立ち止った 国境の橋の上で 振り向いたなら負けさ 生ける亡者の街を 愛していた君も 時に嫌いな君も 降るように舞う蝶蝶の 紫の毒にやられた リュックサックに子猫を詰めて 夜明け前に家を出た 鉄橋の上 妙に静かで 歩み出すと震えたから キノコパワー キノコパワー どこか僕を連れて行って キノコパワー キノコパワー 遠く高く 放り投げてくれ <♪> 僕は眠りに落ちた 貨物列車に潜んで 夢見るよりも早く 街から僕は離れてく 愛していた君の 時に嫌いな君の こびるみたいな笑顔も 寝返りうてば消えていった ふいに目覚める子猫は逃げて 窓の外はまた夜 降るように舞う蝶の群れを 冬の鉄路に見たから キノコパワー キノコパワー どこか僕を連れて行って キノコパワー キノコパワー 遠く高く 放り投げてくれ <♪> どこか遠くへ逃げよう 遠く遠くへ逃げよう 逃げた街で 冬には吹雪に凍ってしまおう 愛していた君が いつか訪ねて来たら リュックに猫を詰めて 今夜はどこへ逃げようか キノコパワー キノコパワー 歩み出すと震えるから キノコパワー キノコパワー 猫はいつも怯えるから キノコパワー キノコパワー どこか遠く 連れて行って キノコパワー キノコパワー 遠く高く 放り投げくれ キノコパワー キノコパワー……