見下ろす小さな世界に花が咲いた 触れる肩に熱が伝わる つぶやく声が君に伝われば 伝わればいいのに 何度か重ねた約束も 小さな始まりにしかならなくて 勇気のないこの手はもう今日で お別れするからさ 線香花火パッと花開いて 小さく小さく鼓動に揺れる 夏の夜風がいたずらに吹いて 君の吐息に近づいた 最後の夏だなんて 言わないで ロウソクの火が熱に溶けて消えた 触れた手の熱さにのぼせそう 恋焦がれて眠れない夜も 遠い記憶になった たった一人の大切なひと 君を想うと幸せで苦しくて これが恋だと気付かぬように 胸の奥に隠してたそんな自分に もうさよなら 線香花火そっと夜に溶けて 静かに静かに距離を縮めて 見える景色が君だけになって 瞬くようなキスをした 線香花火パッと花開いて 小さく小さく鼓動に揺れる 夏の夜風がいたずらに吹いて 君の吐息に近づいた 最後の夏だなんて 言わないで