白すぎる朝を 踏み締めて帰る 流れに逆らって すべてわかったつもりの 気高い獣 僕はまた 重ねた記憶の端の 折り目を直せずに 時に流れていくだけの 冷たい躯 届かない心の肌に 触れた気がした 夢見てる あなたの全てになれないままで 朝食を作る ひとり 雨も避けずに それが愛と気づく 過ぎて行く日々は 潮騒の跡 奪われた味蕾も 不得意を呑み込む 大人になってゆく ah その夜更けに ふたりはいて ah 戻らないから美しいの あなたに全てを伝える魔法 仕舞ったままで ひとり眠りにつくのさ それをなんと呼ぼう あなたの全てになれないままで 朝食を作る ひとり雨も避けずに それが愛と気づく