昼間っからレコード屋 新入荷からチェックして ふと気付くと隣には 長い髪の女の子 ああ 急にぼくは 吸い込まれそうになったのさ それでぼくは 大事なものを きみの瞳に ああ 盗まれた。 いつものカフェで待ち合わせ きっときみは遅刻して 「ごめんね」なんて言うはずもなく クールな目つきでつぶやくんだ 「はぁ・・・忙しいわ。 がんばってるのに。 なんとかして」 それでぼくは 「きみを連れてこの街を出よう」 とか、言ったんだ。 3年目の秋の空 確かな事などないはずさ 約束はもう遥か遠く ふたりだけがただいるようで でもきみがいればさみしくない そう それでいい 部屋のすみで小さな花が 何にも言わず ああ 咲いていた。