嘘つく時の君の癖は必ず首筋の髪を 触る そっと今も触ってたでしょ 商店街のくじ引きで温泉宿ペア 宿泊券 当たったから 一緒に行かないか?って 得意げにしてくるドッキリも 九割方はばれているよ 驚いたフリするのも飽きてきたけど してやったって顔で笑う君に少し イライラするけどでもそんなとこ 好きになってしまったんだね 君とおんなじスピードで 歳をとりながら 皺の数も増えてそれに比例して愛も 深めてこうか 君が大好きだ 僕は これからも二人なら生きてくことが 幸せだって思えると思うんだ 他でなく君じゃないと僕はダメだと 思うんだ どう思うかな? 君との出会いは同じバイト 先の後輩の友達で 第一印象最悪だったの覚えてるよ 髪型なんとかしたほうがいいとか、 ファッションセンスが皆無とか 猫かぶる様子も 見せやしない君だった 同じ小説家が好きだとか、 食べ残しするのが嫌いだとか 少なからず君のことを知れる毎日は 平凡かつ、 つまらぬ日常だと言われても 奇跡が埋め尽くす繋がりの証だ 喧嘩しないようにしていても 絶対はないから 仲直りの合言葉決めて 二人だけの暗黙のルールを作ろう 君が大好きだ 僕は これからも二人でさ いろんな所へ旅行やキャンプや 映画もいいね 他でなく君じゃないと僕は 興味すらわかないよ 二人で行こう 高級な料理やプレゼントなんかより 君が作ってくれるグラタンが 好きだよ もし僕が死ぬときは君より 先がいいな まだ、 先の話だねとりあえず聞いてよ 一生分の幸せを集めていこう これからも二人なら生きてくことが 幸せだって思えると思うんだ 他でなく君じゃないと僕はダメだと 思うな どう思う? これからも二人なら生きてくことが 幸せだって思えるか、わからないよ 首筋の髪を触りながら君はそう 言って笑ってる そんな君を幸せにしたい