絡めた指が 離れてく 軽く湿った熱 残して グレーに沈む 曖昧さが 空の身体 満たしてゆく 独り 黄昏に 抱えた 孤独は 誰かと 重ねても 偽りで心を 燃やして 巡り巡る 夏の恋花火 淡く儚く 夜に溶けてく 夏が終わるまでの 幻と 触れ合う 感触 刻んで 終わらない夢を みさせて 重ねる時間が 増える程 ひどく歪んだ熱 宿して 色めく 夏の陽炎に 躍らされて また堕ちてゆく ふたり 黄昏に 分け合う 寂しさ 終わりを 知ってても 今だけは その瞳に映して 巡り巡る 夏の恋花火 淡く儚い夜に 咲いてゆく 夏が終わるまでは もう少し このまま続くと 信じて 幻と共に 眠るの 終わりの無いものなど この世に ひとつも無かったから “これで良いの”と零した 消えゆく火花 抱いて きらり きらり 散った恋花火 淡く儚く 夜に消えてく 胸に残る痛みの 理由は あつい 夏のせいにして 巡り巡る 夏の恋花火 淡く儚く 夜に溶けてく 夏が終わるまでの 幻と 触れ合う 感触 刻んで 終わらない夢を みさせて