「おはよう」が空振る朝で気付く 昨日の夜した喧嘩で 馬鹿な僕が投げかけた 言葉とともに君は家を出た もしも 君がもしも このまま戻ることないなら 次こそは君が幸せになれるよう 君の次の彼にアドバイスを よく笑う子です よく食べては よく眠る子です キスをする時には痛がるから 髭を剃ってあげてね こんなんじゃ足りないよ まだまだまだまだ色々あるの 僕が見てきた女性(ひと)は こんなんじゃ収まんない いっそ広辞苑くらいの分厚さの 本にしとくから読んでおいて 僕の解体君書を 「寝る前の化粧水」 「脱いだ服はすぐ片付ける」 「用を足した便座は閉める」 それから あれもこれも 気付けば癖付いて もしも 君がもしも このまま戻ることないなら この癖だけ残して 受け継がれては 晴れて 次の彼とお揃いです 僕の分も この子のこと 幸せにするんだよ 泣かせるようなことしたら 僕が許さないよ とか言って そんなん笑えないよ 嫌々 いやいや 言いたくないよ 僕の口が裂けても 超が付くド級の奇跡で お前が結ばれたとて 悪いけど 絶対認めないよ これだけ君のことを想ってる 僕を持ってして どうしてまた 傷付けてしまうんだろう もしかしたら一番学ぶべき人は 僕なのだろうか こんなんじゃ足りないよ まだまだまだまだ知り足りないの 僕が間違えぬように ほら まだ見ぬ君の生態を覗かせてよ こんなんじゃ足りないよ まだまだまだまだ色々あるの 僕が見てきた女性(ひと)は こんなんじゃ収まんない いっそ広辞苑くらいの分厚さの 本にしたいから もっと教えて そんで 僕と火葬して 闇に葬るんだ 僕だけの解体君書