誰かが呼んでいる? 深い眠りの底で まだ ふわり微睡にゆれる どこかで声がする 手探りの始まり ああ 懐かしい? 見たことない世界 躊躇わず一歩を 踏み出してみれば 果てなく広い 大地 旅立ちの背中押した風に乗る 記憶の向こうには 見守る影 幻が揺らめいて囁いた お前が最後の希望だと 願いのせて 紅い月がのぼり 厄災が目覚める まだ 終わらない悪夢見てる あの日なくしたカケラ 拾い集める度に ああ 届かないレクイエムを歌う 夕闇の中を 雨を避け駆ける 震える手を握り 秘められた悲しみさえ閉じ込めて 立ち向かうその決意 見守るだけ 無力さを嘆くよりも顔上げて 貴方を最後に見つけ出す そう誓うよ 世界を写し切り取った先に 貴方がいる きっと 埋まらない空白を飛び越えて いつかのあの景色に リンクする 旅立とうどこまででも風に乗り 記憶を追いかけて 寄り添う影 幻は揺らめいて微笑んだ 確かに最後の希望だと 想い込めて