進むことを止めたはずの 世界はまだ動いてる 壊れかけた心臓が ほら、息を止めた 意味のない人形 閉じ込めても思いは 失くせなくて 不安定な器は虚無に微笑む 僕は何を思ってる? 過去は甘い痛みを持って 僕を殺すんだろう キズを隠しても イレモノが軋む 覗けば君を思って ただ揺らぐだけの水面の月 目の前を 深く深く 沈んでいく 死を誘う神が笑う 真白に映える紅 魅入られたのはいつのことか 胸を叩く鳴り止まない残響 偽りの永遠に 踊らされて 不確定な残滓が孤独を喰む 僕は何に祈ってる? 今もまだ痛みはあって なぜ気付かないんだろう 過去に横たえた 見せかけの理性 掬えば貴方を思って でも揺らぐだけの雪白の月 どこまでも 遠く遠く 満ちている 上辺だけの甘い毒は 喉にからむ さあ嘘を背負って 幕を開けよう 過去は甘い痛みを持って 僕を殺すんだろう? キズを暴いても 動かない理性 救いは貴方にあって もう消えはしない水面の月 ゆらめいて 確り光り 充ちていく