今でも夢に見ます。 それは、ひどい頻度で。 どこでずれたか、外れたか。 あれから一日も 考えない日がないんだよ。 一年は意外と⾧くて、 ギターも歌も増しになって、 下手くそな歌をもう 聞かせられないのが残念だな。 振り返ってみれば、 君の優しさだけ際立つ。 踏み躙っていたんだな。 我侭で出来たわだかまり。 解くには程遠い。 振り返ったら、 振り返ったら何か変わる気がした。 忘れる気など毛頭ない。 人生の一部なのだからさ。 今でも夢に見ます。 助手席に座る君は一度も 笑わないな。 粗熱はいつかとれてしまうさ。 随分と前にいたんだな。 引っ張っていくつもりだった。 そのはずなんだけど。 どうやら逆だったみたいだ。 君の言い分にようやく 得心がいくな。 変わり出す信号に駆けていく。 あの明るさはとってつけた 春だったのか。 振り返ったら、 振り返ったら楽になれる気がした。 僕の歌を口ずさむ。 なんだかむず痒くて、嬉しかった。 綺麗な生き方は、君の脆さは、 唯々、僕の光だった。 それだけは一生、 変わらないのだろう。 君は強い人だから、 弱さに寄り添うんだな。 君はずっとこんな 暗い所にいたのか。 耳触りの良い言葉じゃ 勘違いさせたか。 そうだ。これは、 手紙であって、私信であって、 謝辞であって、謝罪であって、 結局は同じことだとしてもさ、 傷つけたいわけじゃないんだ。 今でも夢に見ます。 それは、ひどい頻度で。 どこで、 振り返ったら、 振り返ったら一つ終わる気がした。 正直に言う。 居ないのがこんなに辛いとは 思わなかった。 話過ぎたんだな。 だから、 大事な時に言葉が足りないんだ。 君の顔が浮かぶ。 振り返ったら、 振り返っても何も変わらないよな。 それも、これで終わる。 一つの区切りにする。 きっと何もかも正しかったことを、 どうか、貴女の清福を切に願う。 振り返って。