器の中にか弱い体温が残っている 絵の具みたいに 安い匂いのする夢がある 滲ませてそれっぽく 描きあげて辟易する 少しだけ見えた 光に目がくらんだだけ 高い高い空 届かないことくらい 私知っている 気づかぬふりしている それでもまだ風のようになきたい 青い青い空 どうにかなりそうなくらい 羨望の残滓 躍動の種は もう芽吹くはずもなかったのに 後ろを向けば 嘲笑う影が広がってる 揺蕩うままにのまれてく 誰かの残り香 ただ前に進むの 月明かりさえないけど 永い永い夜 凍えてしまいそう 憧憬の堅守 騎士の盾を手に もう重い瞼を閉じるだけ 朝陽に手をひかれて 雲をぬけたその先へと 広い広い世界 白い花が咲く 私知っている 幻なんだと それでもとても綺麗でした。 青い青い空 どうにかなりそうなくらい 羨望の残滓 躍動の種は もう芽吹くはずもなかったのに 眠り続けるストーリー