コンビニの袋を 後ろに置いて シートを少しだけ 倒してくれたね メーターの赤い針 ゆっくり揺れて 言葉より先に 窓が開いた 湾岸を抜けて 空が広がる あなたの横顔に 月が触れた 星空の下で ふたりは止まる このまま 帰りたくない 星空の下で 名前を呼んで その声だけ 胸に残る 橋を渡るたびに 海が光って ルームミラーには 笑うあなた 信号が変わるたび 少し近づいて 指先がふいに 肩へ落ちた 遠くの観覧車 ゆっくり回る 行き先なんて もういらない 星空の下で ふたりは止まる このまま 帰りたくない 星空の下で 名前を呼んで その声だけ 胸に残る 眠る街のすき間 風が通って あなたの沈黙も やさしくなる ハンドルの上 重なる影を ほどかないまま 朝を待とう 星空の下で ふたりは止まる このまま 帰りたくない 星空の下で 手をつないで 遠回りでも いいと思う 星空の下で 名前を呼んで その声だけ 胸に残る
