優しくかき混ぜた鍋の底が 焦げ付いたことも気にならずに 燃え尽きた欠片 灰皿から落っこちた 後でどうにかするよ 今少しだけスープが苦くなる 悩んでも部屋はまた狭くなる 時間の止まったカレンダー 嗚呼、君は可憐だ 駄洒落た台詞も詩も歩調も 愛せてしまうんだ、熱を帯びる間は スープが冷めても 温め直せばいいやって それがどんなにこんなに難しいんだ 貴方のことなら いつまでもきっとずっと一生 って何度目の春 空腹よりも不安になれればいいな 何がどうなったって貴方を 強く抱き締められれば 夢想も烏合も有象無象も 産もうの論はもうノー なのに今夜も何でだろう ゴミ箱にキスを スープが冷めても 温め直せばいいやって それがどんなにこんなに難しいんだ 貴方のことなら いつまでもきっとずっと一生 って何度目の春 冷えきったスープに浮いた 油を繋げて 秒針すらやけに遅く見える 憂鬱じゃないけど 今少し弱っているのさ 貴方のことなら 忘れてないよ それだけは一度もない 冷えきった時すらきっと 抱きしめようと今、言い聞かせてる