擦って傷んだ心に ちょっぴり哀を浸して 膿んだ傷口を塞ぐの やっと紡いだ言葉に 何度も火を翳して 二度と声は出せない 不安は熱して瓶に詰め込んで 腐んないようにしないと。 泣いてうるさいね 積もるかびの中で 幸せだって言えるの? 何度食って吐いても つらいだけ。だけなのに、 今でも夢に見るの もうずっと痛いよ 呑んでも意味だけが 口に残って溢れるの ずっと独りでいたのは、 なんだか愛が怖くて。 いつか灰になってしまうの? 最低。分かっていたのに 何度も無償を期待して... 誰も声は出せない どうか 救いを想わせないで 今日を憂いた分だけ ずっと私を待つのに そしてやっと見つけたその光の先で また毒になるの 偽善は溶いて声に混ぜ込んで ばれないようにしないと。 誤魔化す仕草と 歪んだ綺麗事で 幸せなんてなれるの? 何度吸って吐いても つらいだけ。だけなのに、 今でも生きているの もうずっと痛いよ 不確かな意味だけを口に残して 泣いた日も無くしてしまうよ 擦って傷んだ心も とっくに冷ました期待も 本当は残していたかった。