ペンキをこぼしたみたいな 夜が影をひいて 僕らは途端にわからなくなる 言葉が魔法をなくす ずっと何かを言わなくちゃ ずっと何かを聞かなくちゃ ここからは見えない ものに触ってみたかった 秘密が言葉を漏らしたなら 散らばった 文字が浮かび出した まだ夜は冷えるから 僕らは子供のまま 寝息を重ねて作った通り道を急げば 見たこともない形の怪物が 僕らを踏みつけた 壊れた砂時計を直したら 散らかった街に戻れるから 秘密が言葉を漏らしたなら 散らばった 文字が浮かび出した 目をつぶって開いたら 僕らは寂しいまま?