ふわっと今、 頬に触れて景色が揺れた 無重力の中を泳ぐような このまま 遠くどこかに飛んでいくには 靴が重すぎるかな ここには私だけ 他に誰も居ない ゆっくり息を吸ってみれば、ほら 一人きりのこの世界が全て 綺麗に光る チョークブルーに乗っかって ふわふわとただ浮いている私は 明日を待つ花のようで 今日は靴もとっぱらって 霞風 遠く伸びる影を見下ろして きっと今、零に触れて呼吸が増えた 無重力の中を落ちていくような ねえ、誰かが混ぜたインクで 余白が染まっていく 息を止めていく、深く 想像力に乗っかって 夢が覚めても見てる想いを 誰も消せぬ声で放て チョークブルーに乗っかって ふわふわとただ浮かぶ願いは 明日へ溶けていくままで 暮れない今日を待ったって 届きはしないから 遠く消える前に手を触れて 遠く伸びる影に日が差して