勘違いの血清だけ 水銀で満たす猿の手 青空を枯らす恋人 昼下がりにはすれ違うだろう 揺れる換気扇 灰と静 四時過ぎを知らす その時計 ベランダの上 タオルケット 鮮やかな影 それ以外 日々の渚のように 君を愛せるように 次の誰かのように そう、 なんて少しも思っていないだけ かどわかしの泣きそうな目 幼稚な嘘の台詞で トルエンと壁 蜃気楼 歴史画と日差し それ以外 日々の渚のように 君を愛せるように 次のいつかのように そう、 なんて少しも思っていないだけ 日々を忘れるように 木々の砕けるように 指を絡めるように そう簡単には願えない 君を忘れる今日に 罪を被らぬように 耳を切り取っても まだ最低なんて思えなくて 日々を悲しむより 君を許せるように 何も知らないふり そんな退屈を照らせない 日々の渚のように 君を愛せるように 次のいつかのように そう、 なんて少しも思っていないだけ
