とても息苦しくて 凍えそうな銀世界にひとつ 赤い炎が 鈍くゆらゆらと揺れる その姿が愛おしくて そっと包みたくなった 青白く輝く 祝福をあげるよ 宵闇の中で 印となるように ここが地獄でも構わない 私は 貴く美しい愛を謳う さあ 手を取って 言葉を失うほど 擦り切れた喉を使って 乞う人々 どれだけ辛かっただろう 痛みでしか 自らの生を定められず 青白く輝く 祝福をあげるよ 大きな翼の 温もり 慈しみ ここが地獄でも構わない 私は 貴く美しい愛を謳う さあ 手を取って 地獄でも構わない 私は 現在を息衝く あなたを すくいたいだけ 晴れた空に 種から命が芽吹いて 畢生(ひっせい)の中で花を咲かせる そんな物語を紡いでいくのさ 果てなき奈落の底で歌おう 嗚呼!