ラララ…… 暗がりの一室で君は 一人ではどうしようもできない 巨大な壁に苛まれていた 涙零し 佇みながら その責めを負い続けている姿を 何もできず見ていた 増えてく傷に伸ばした 私の手は届かないまま 埃をかぶる なんて愚図だ 魔法みたいになれたらいいな そしたら君のこと 守れるのに 小さな楽団を組んで パレードをしてさ 私の歌を響かせていくんだ はじまりこそ微かでも それは泡沫の夢じゃない 揺れ動く感受性のそば 私はいつもそこにいる 君の目には見えないけれど 安らぎに喜び 怒り 惑いも悲しみもすべて 愛せるよう メロディーに乗せたんだ 何かを失って 次は何を得るだろう 色褪せた靴を履いた 旅に出よう まだ知らない鳥の 鳴き声が聞こえた方へ ヴィーナスベルトの空 恒星たちにさよなら ここから繋ぐ物語 魔法使いのまじないのように 君は確かに そのタクトを振った さあご覧 パレードが世界を呼んでいる 昂る心のリズムに沿って 道半ば つまづいても 私が支えてるから ラララ……