壁も窓も目撃者だった 雨は足跡を消せない アザの場所も間違えてたんだ 取り違えてなどいないだろう 物語は続きたがるように 夜は終わりを告げない 傷の跡も元からあるように 繰り返され続けるんだろう いたい場所はそこにあったのか 確かめればやり尽くしたんだ 残されてたものが話すように 未だ居場所を変えない 君の息も夜が溶かすように 白く肌を染めていくんだろう 昨日までは記憶にあったのに 避けて見えた 叫んだのは 誰もが待てない 溺れていく火薬のよう 静かに燃えるよう 残されていく 真夏の夜 嘆きの先には 人を刺すような目つきで