静かな夜の雨に濡れて 孤独の影が 頬を撫でる 閉ざされた胸の奥で まだ消えない声がある 月の光が 砕け散って 心の隙間を 照らしている 黒い薔薇が 闇に咲いて その棘さえ 愛おしい 壊れた夢を 抱きしめても 消えない痛みは 歌になる 静寂の中で 響きだす 沈黙の祈り Silent rose 闇に咲いて 声は涙を超えてゆく 砕けた心を 染め上げて 永遠に香る この歌で 冷たいガラスの欠片 手のひらに深く 刻まれても 流れる血潮が描く 赤い誓いは 消えない 痛みの中に 光を見て 孤独の闇を 抱きしめる 沈んでゆく夜の底で なお煌めく Silent rose 闇に咲いて 声は痛みを超えてゆく 砕けた心を 抱きしめて 永遠に響け この歌よ 闇に沈んでも 声は生きている 刹那の祈りが 羽ばたいて 壊れても 消えはしない 愛は 歌になる Silent rose 闇に咲いて 声は孤独を超えてゆく 砕けた心が 導かれて 永遠に咲く 黒薔薇のように
