ねむれねむれや ゆらりゆられ たなびくくもの ごとし おやまもさとも よるのなか はかなきゆめ みんとす あわれあわれや だれぞおにか てのなるところに おちて けものもとりも かごのなか うたかたのゆめ みんとす 広い背中を頼る しろい手 重なる刹那 願いをかけた 年月(としつき)も水屑(みくず)も 流れ流れて めぐるあはれ 貴方への愛が途絶える事も無く 千代に流れ継いで行きます様に 其の名を愛したふたつの花を どうか覚えてます様に およづれごとも おにのいぬま あいするものの しらべ おわれおわれて かごのなか うたかたのゆめ みんとす 掟も おそれも 千切れ途切れ千切れ 縁の途切れ 浮雲も涙も 流れ流れて めぐるあはれ 貴方への愛が途絶える事も無く 千代に流れ継いで行きます様に 其の名を愛したふたつの花を どうか覚えてます様に もしも貴方の嘆きが闇を囲い ヒトを愛せなくなったとしても 貴方を変わらず愛する花を どうか覚えてます様に どうか覚えてます様に― ねむれねむれや ゆらりゆられ はかなきゆめも かごのなか…