二酸化炭素を吐き出して あのこが呼吸をしているよ 曇天模様の空の下 つぼみのままでゆれながら 野良犬はぼくの骨くわえ 野生の力を試してる 路地裏に月が落っこちて 犬の目玉は四角だよ 今日 人類がはじめて木星についたよ ピテカントロプスになる日も近づい たんだよ アラビアの笛の音響く 街のはずれの夢の跡 翼をなくしたペガサスが夜空にはし ごを架けている 武器をかついだ兵隊さん 南に行こうとしてるけど サーベルの音はチャラチャラと町の 空気を汚してる 今日 人類がはじめて木星についたよ ピテカントロプスになる日も近づい たんだよ 猿 猿 猿 猿 猿 猿 あのこは花火を打ち上げて この日が来たのを祝ってる 冬の花火は強すぎて ぼくらの体はくだけちる ブーゲンビリヤの木の下で ぼくはあのこを探すけど 月の光に邪魔されて あのこのカケラが見つからない 今日 人類がはじめて木星についたよ ピテカントロプスになる日も近づい たんだよ 今日 人類がはじめて木星についたよ ピテカントロプスになる日も近づい たんだよ 猿にはなりたくない 猿にはなりたくない こわれた磁石を砂浜で拾っているだ けさ 今日 人類がはじめて木星についたよ ピテカントロプスになる日も近づい たんだよ 猿になるよ 猿になるよ