脆弱 「おはよう、世界」 どんな朝だろう 蒼すぎた飛行雲 きらきら 零れて 海の底で揺れる 影に触れる 溢れ出せない泪を彷徨って 呼びかけている 此処にいるよ 何処かじゃない 此処に 星に願ったりして でも、それじゃ脆い まだ飛べなくて 空は余りにも空で 君と出逢った光の中で 迷子になったよ 届かない夜空の行方を 見つめていた 息を切らした目が 風を走る波に見惚れた耳が 夢に靡く髪が 未だに、こんなに ねぇ、僕を動かしている かけがえのない命の後先を想って 線を越える 派手に行くよ まだ知らない飛沫が 飛び散る 手を伸ばしたりして でも、それじゃ弱い 君に触れたくて 海を脱ぎ捨てて、命が跳ねる 迷子になって初めて 自由になれた気がしたよ 僕にしか消せない 蝋燭がまだ燃えてるから 悲しみが口を開けて すべてがもう嫌になって 失くしたモノばっか光ってるけど きっとまた逢えるから 水平線の果てで 海と空が待ち合せるように 手を繋いだりして 多分、それは強い 君と飛びたくて 君の影とまだ泳いでいくよ 愛し続けるから 誰に何を言われようとも 何一つ持たずにすべてを 抱きしめて