煌めく街はヘッドフォンの向こう アテレコみたいな恋人たちの口元 あたしの望んだ愛は いつも素知らぬ顔をしていた またいなくなる時が来るなら 覚えた道 引き返せたら もっと夢中にさせて もっと盲目に 溺れさせて 感じさせて 沼の底へ もっと引き摺り込んで もっと囁いて アルコールと眠剤 麻痺した身体に 注げるものは情と快楽よ 愛以外の全て 君がいない夜と朝を腕に刻んだ 君の声と引き換えに心は死んだ 君がいない夜と朝がまた来るわ 愛しても殺しても消えてくれない もっと夢中にさせて もっと盲目に 溺れさせて 感じさせて 沼の底へ もっと引き摺り込んで もっと そっと 何度も じゃなきゃ じゃなくちゃ 微かな期待を呑み込む現実に あたし 気付いてしまう 愛してるを言わない君の代わりに あたしはさよならを