カタルシス 娼婦の涙 濁った チョコレイト 少女 口元汚して 咲いている 命を 摘んだあの日に 少女は 愛を 呪った 「欲しがったものなら 何でもあげる 愛の対価なら お安いものさ」 微笑んだ娼婦は ゆらり囁く 「愛を なめるな 蟲ケラども」 愛ってなに? 愛ってなに? 愛ってなに? 愛はない 愛ってなに? 愛ってなに? 愛なんかどこにもない 夢は奪われ 希望は絶えた 生まれたあの日に少女は死んだ きっといつか きっといつかと 望んだ日からずっと 作り込まれた笑顔に一筋光る滴を 愛と呼べるなら滑稽だ 全てを終わらすその日が来たら 愛のありかを教えてあげるわ 真っ赤な内臓 赤い糸ひく 「この血を飲み干せ」 あなたと融け合う夜の向こうで 動かぬ心臓しゃぶりつくして そのときあなたはこう言うの 「愛は無限に食べ尽くされ連鎖する 地獄だ」 夢は奪われ 希望は絶えた 娼婦の涙は商売道具 救いだった明日にもう 縋ることなど赦されない きっといつか きっといつか 手を差し伸べてくれるのは 愛した人なんて妄想 壊せ 夢は奪われ 希望は絶えた 生まれたあの日に少女は死んだ きっといつか きっといつかと 望んだ日からずっと 作り込まれた笑顔に一筋光る滴を 愛と呼べるなら滑稽だ 蟲ケラ 尋ねる 愛ってなに? 尋ねて 返るは 贋物ばかり 感じられぬなら 無いと同じさ 「愛を なめるな 蟲ケラども」