やわらかな足音が おびやかす午前2時 宙を舞う 桃色の花びらと ジェリーフィッシュ やわらかく 触れた肌 冷えきった 午前2時 口を吐く 夢と惰性 穢れた三日月 「全部キライ」 やさしいだけの季節は 今年も流れてゆくのだと あの日の君が泣いていた いつだって愛が足りないな あなたが泣くのは誰かのせいだ あなたが死ぬのは誰かのせいだ ずっと間違えて生きてきた 今日も上手く笑えなかった 嘘を吐いて 愛を制す 夜が病んで 朝は光る 誰かの名前がこだまする 共鳴 そして泡になる 「全部キライ」 「全部キライ」 「この涙も嘘なら」 やさしいだけの季節は あたしを殺してゆくのでしょう いつだって愛と呼べたのに さよならだけの季節に あなたに いつか出逢えた奇跡を 信じる力はこぼれた いつだって愛と呼べたのに あなたが泣くのは誰かのせいだ あなたが死ぬのは誰かのせいだ ずっと間違えて生きてきた 明日が来るかもわからないけど 愛しているならすべて壊そう 愛しているからすべて 見えない愛に踊らされ僕らは 今日も朝日を嘘と知る 「全部キライ」