腐ってゆく 手のひら 真夏 踊れない 塗り直したネイル ハイボール缶の滴が 濡らしたベッド 君にもあるはず 無意味な夜 君にもあるはず 情事の罪 忘れたフリは 得意気だけど 犯した過去は 何一つ変わりはしない 流し込むアルコールと やめられない煙草は 剥き出しのノイズと 毒が回って いっそこのまま蝕んで欲しい 死んだらそれなりに 意味を付けてよ 本当は 知ってた 何も知らないこと 意識と痛みが 遠退く瞬間 麻痺した残像 うごめく地平 白と黒の渦の奥で 白と黒の渦の奥で ただ 君にもあるはず 無意味な叫び 君にもあるはず 愛しい苦しみ 君にもあるはず 無意味な叫び 君にもあるはず 愛しい苦しみ