もういっか、もういらない 聞きたくない声、浮かぶ思い 少し眠たくなって 窓の外の雨音が近づいてくる 帰ってきた足音が切り裂いた 冷たい空気に、かすかな香り 少し寒いくらいが、 ちょうどいいなんて 僕を抱きしめる言い訳かもしれない いつもと違う帰り道、雨が包む 香りの記憶が、心を揺らす 答えがなくても、それでいいんだ この夜だけは、ただ流れて 濡れた足跡が重なるリズム 戻る場所はここで合ってるのか? 少し違う空気に戸惑う自分 けれど求めてしまう、雨の優しさ 過ぎ去る時間を掴む術もなく 繰り返す夜に、ただ溶けていく 雨が作るカーテンの向こう側 君の影が浮かんでは消える 言葉にならない想いが胸に残る 雨音がやけに心地いい、この夜 同じ帰り道でも、少しだけ違う 君のいない世界が、静かに広がる 少し寒いくらいが、 今はちょうどいい そのぬくもりを思い出さないように いつもと違う帰り道、雨が包む 香りの記憶が、心を揺らす 答えがなくても、それでいいんだ この夜だけは、ただ流れて 雨がそっと包む静かな夜に 帰る場所がどこかぼやけていく 少し寒い空気を胸に抱いて もういっか、それで十分だから