バイト終わり 君の家の前を通る ボサボサの髪の毛で洗濯を干す君 終わりの時間を 教えたわけでもないのに 何故かいつもの様に君に会える 「運命だ」なんて歩いた夜の多摩川 僕の好きな歌を歌ってくれたね 教えてもらった本麒麟を飲みながら 歌う君をじっと見つめてた しょうもないLINEして 気がつきゃ2時間がたってる そんな時間が大好きでした ほら笑顔が溢れてく 今日も君はそこにいるかな 君の声が聞こえてくるよ 窓に透ける緑色 「おはよう」そっと呟いた 今日はお休み カフェでゆっくり本を読む 登戸駅周辺のカフェ 巡りしようよって 言ってたのにさ 途中でいなくならないでよ まだ2.3箇所しか行けてないのに 君に会いたくなって写真フォルダを 振り返る お決まりのキメ 顔はなぜかしゃくれた顔 隣で笑う僕は本当に楽しそうで どうしてもどうしても消せないや 子供のようにはしゃぐ君を 呆れながら苦笑う僕 そんな時間が大好きでした ほら涙が溢れてく 今日も君はそこにいるかな 君の声が聞こえてくるよ 窓に透ける緑色 「またね」ってもう言えないんだね 窓から見える段ボール 君はいなくなるのでしょう 秋に咲いた美しい英(はな)は 永遠に心に咲くでしょう 君はもうそこにはいない 君の声も聞こえてこない 窓に透ける緑色も 僕を置いて 消えたんだ 今日も君はどこかで生きて 誰かを愛していくのでしょう 不意に目に止まる緑色 「おはよう」そっと呟いた 「またね」ってもう言えないんだね 「ありがとう」僕らの緑色