壊れかけてたパレット 黒く濁った白を落とす イかれた画家が描いたのは 永遠を願ったはずの2人 軋んだ音の鳴る椅子に 彼の作品を並べて 何も書かなければ良かった 慚愧の表情を浮かべた あの時あなたは笑ってたんだろう 愛しく思えば思うほどに 脚を持たない額立ては そっと役割を終えていった 二人を描いた絵画を 紕わず淀みなく燃やした あの時あなたは泣いてたんだろ 愛しく思えば思うほどに 強く締め付けた どうしてどうして僕ら 笑いあってたんだろ? あなたの瞳に映る意味も どうしてどうして あなたは最後に笑ったのかも あの日々を 返して 返してよ… 壊れかけてたパレットに 黒に濁った白を落とす イかれた画家が描いたのは 永遠を誓ったはずの2人