時の流れは足を緩めない 今年もまた一つ歳を重ねた 二十代はすぐに終わるらしい 無駄な事などないと 今日も言い聞かせる 擦り減った靴底はもう戻らない 大切にしてる物もいつかは 変わってゆくのだろう 惜しむ暇もなく過ぎてく いつも通る道いつも座るベンチ 今もそこにあると疑いもせず 特別な事も掃いて捨てるほどの事も いつのまにかすぐに昔話 最後の夜だと教えてくれたなら もう少しマシな別れになっただろう 心の傷痕いつの間にか小さくなった 時の流れは足を緩めない 今年もまた一つ歳を重ねた 二十代はすぐに終わるらしい 無駄な事などないと 今日も言い聞かせる 時の流れよ今を切り取って ずっと先で僕に見せておくれよ 二十代よ永遠に輝くように 大切な物を見失わぬように 思い出せるように