思えば最近は 空を 眺めてた 遠くなる 周りの声に 耳を澄ませて 放課後の 教室には まだ 誰かがいて 帰れないと この日々から 逃げるようだった 押し寄せる駅の 「人の波」は 変わらない景色の 「街並み」へと いつしか 僕らは 「人並み」へ 変わっていくのに 水平線とその先を 君は歩く 僕の 抜け出せない この教室より広い世界へ 飲み込まれていくようだった この深い青に いつも 届かない この手が 嫌いだった 足掻けば足掻くほど 沈んでいくように 何が したいのか まだ 答えが見えず 放課後の 教室には まだ 消えてく未来 このままでいいわけない ことくらい分かっていたよ あの日の 画面越し 笑えなかった 自分と 音楽と この先にある深いその海に 怖くて 震えて 涙も枯れて それでもまだ「歌」が聞こえる 周りを見れば後悔も 砂浜に描いた模様のように 打ち寄せる波に風化して 流れたことすら 忘れていくのに あの時やり残した事も あの日またやり直したのも 僕らはいつも単純で 溺れないように泳いでいたんだ 水平線とその海は 君が流した涙の海だって 誰よりも僕が分かってたんだ 沈む太陽の中で笑った 僕を飲み込んで行ったのは あの「海」か「君」か いつも 泳げない 自分が 嫌いだった こうやって いつだって 僕らは 眠れない 夜の海を 泳いで 彷徨って 誰にも奪えない何かを探してる それが何かは 分からないけど このままでいいと思える夜だった