あなたへの手紙を 何度書いたことでしょう 飛び立つことのない 送られることのない便り あの夏は陽炎求めれば消える幻と 笑い話にしてどうして 終わりにできないの 遠野の町は今日も穏やか静かに時は 流れて 肩を並べて自転車押した早瀬の道を 歩けば あの空が蘇る切ないほどまばゆい 水掛けあいふざけた小烏瀬の瀬よ 自分あての手紙見知らぬ町から 出しました 傷つくことをもう 恐れない私に出逢うため 本当に好きならばきっと 追いかけていった筈 すべてを振り捨てる強い心が 欲しかった 遠野の町の冬の七夕短冊に 願い書いて 紅い炎で空に還すのいつか 見せてあげたい 時の流れにまかせ心解き放します あなたに書く手紙は終わりにします 時の流れにまかせ心解き放します あなたが幸せならそれでいいから