オレは金曜日の繁華街 にぶいオレンジの闇夜駆ける ペガサス 一人一人の脳天を見下ろしながら 世界で一番酩酊している どいつもこいつも覚めたツラが 板について でもポケットに手は 突っ込んでなくて いつかの電車に乗る暇もなく いつかの刹那さも 切なさに変わっていくのか 独りごちたるオレにも例外の説なく やがて来る悲しみの果てに焦がれ 今日ぐらいはいつかの 街をぶらつこう やがて見えてくるあの丘の公園 ボロボロなお前のブルーバード しょぼくれたオレを横に載せてくれ 取りつく島もないあの子も 誘ってみよう 使い古された世界の終わりを くだらねぇと吐き捨てて飛び出そう オレは明け方の繁華街 青く白んだ曇り空を逆さに眺める 暗渠から煙のように立ち上がり 世界で一番酩酊している ついぞ来たりし使徒たちが紡いだ 電気信号 増幅回路で歪んだロマンチックな メロディ 少し音がデカすぎる気もしたが お前に言われる筋合いは無さすぎる 独りごちたるオレが冴えなくても やがてくる輝きの時に向けて 今日くらいは弱音も吐いてくれ そして 見えてくるあの丘の白い旗の下 バラバラに見えた言葉の羅列が ふとした瞬間意味を 持つことだってある 使い古されたこの感動の先にも 探せば新しいものがあるじゃないか 今宵の月のように 今宵の月のように 福音が爆音で轟かん 今宵の月のようだ 今宵の月のようだ 福音が爆音で轟かん やがてある日 東方より爆音の使者が現れる かしこにて貴様らの言葉を乱し 互いに言葉を通ずることを 得ざらしめん ゆえも何も無く名は名乗るだろう ダラダラと続いていくこの道の先に きっとこの福音の使者が 現れる時がくる 一閃を貫く硬い鉄の音が 憂鬱な鼓膜を破ってしまうだろう 今宵の月のような 今宵の月のような 福音が爆音で轟かん 今宵の月のようだ 今宵の月のようだ 福音が爆音で轟かん
