茹った日々の合間を すり抜けて迷い込んだ 揺らいだ蜃気楼を背に ここにはもう 余計なものはないぜ どうやったって代えのない 喜びを掲げて あてのない旅を続けよう それでどうなったっていい 不細工なメロディを 歌いながら歩いてゆく 身の丈に合わない夢を見て この地の果てまで どう転んだってずっと 僕は僕のままだ 砂埃を落とす雨が降る 燻んだ日々の空気に 火をつけて吸って ひたすらマシなフリをした 喉が焼けるほどヒリつく 焦燥感に身を委ねていたいんだ どうあがいても変わらない 剥き出しのハッピーエンド そこにあるものが何かなんて 今はもうどうだっていい 何世紀もずっと 探されるのを待っていたんだ 野営の火が風に揺れている もう終わったって構わない そう思えるくらいの ド派手なファンファーレの渦を 夢見てるんだ 大騒ぎの目抜通り 飛び交う罵声と歓声の中で 散らばった花束を拾って 抱えたまま また歩みを進めた