あなたから手を離した 指にそっと残る温もりが 降りしきる雨の中隠した 涙と共に夜に消えた 曇ったガラスに伝う水音に 想い出重ねて枯れるのを待つ 思えばいつも私は我侭で あなたを困らせてばかりいたね 遠ざかる気持ち誤魔化すのは 優しさなんかじゃない もう大丈夫だよ 最後の嘘で あなたから手を離した 指にそっと残る温もりが こんなにもまだ今でも 愛してると教えてくれた 例えば二人が過ごすはずだった 『これから』を捨てて後悔しても あの頃信じた出会えた奇跡を 無かった事になんかしないから キスをした後に寂しくなる 擦れ違う目で気付く ふと掛け違えた ボタンを探す あなたから手を離した 指にそっと残る温もりが こんなにもまだ今でも 愛してると教えてくれた 悲しみに濡れた空に 心までも曇らないように さよならを告げた後に 出来るだけの笑顔あげるよ 雨音に包まれたら 少しくらい泣いてもいいかな もう一度出会えたなら 今度こそは夢にしないで あなたから手を離した 指にそっと残る温もりが 降りしきる雨の中隠した 涙と共に夜に消えた