最後の夜に残る灰の 確かな熱を忘れないでいる 物語はもうじき終わって それでも回ると言うなら 明日僕らはそこに行かなくちゃ 君は何を言っていたかな かすかに見えた灯りを辿って 闇に呑まれてしまう前に 脈打つ手は冷たさを知って 雨だっていうのに鳥は舞っていた 羽を濡らすにはまだ早いと 奴らが言ったって知らずに 明日僕らはそこに行かなくちゃ 君は何を言っていたかな 確かに見えた灯りを残して いつか思い出せるように 名前をなくした記憶とか 掴めたはずの手も すり抜けて落としたんだ 遠ざかった後に伸ばしても もう永遠に届かないけど 明日僕らはここを出なくちゃ 君はなんて言うかな さよなら 星の影に発つ人よ いつか思い出す日まで 闇に呑まれてしまう前に