溶けるほどに茹だっていた 伽藍堂な頭上、青 ゆら 揺らぐ視界の隅 雲を探していた いつか灰色に染まってった心で 「つまんないな」って 吐き捨てるだけ 君を描くだけ きっと 触れられないまま褪せてくんだって じゃあせめて笑ってくれ 今更遅すぎるなんて言えよ さよなら 君だけの涙も 期待の声も ずっと それができたら苦労はないよなって まだ縋ってるだけ 最低な夜だって いつかは明けるからさ なんて言えない 僕じゃ言えないから 君はどうか歌っていて 誰一人いなくなって 伽藍堂な心だけ ゆら 揺らぐ視界の隅 思い出に透いていく 奪って割いて また抱き合って そんなもんさ 「しょうもないな」って 笑い飛ばして ただ唄を聴かせて そっと 浮かんでいく 藍の闇を裂く光を背にした 言葉だって出ないようで さよなら僕だけの言葉も 希望も愛も ずっと 色を失くして見えなくなっていく ただ笑ってたいのに 響くあの汽笛も月明かりの空も 全部 全部ただの背景なら 君が遠く滲んでいく 大人になったら 今が終わったら 忘れて往くのだろうか ねえ 青過ぎる空が胸を潰すから 痛みさえ描いて残して往け 分からないことばかりで 明日に期待もなくて ここに無いものばかり描いてるだけ ただ 縋ってるだけ 歌を歌う光も震える指先も ずっとずっと染まってくから さよなら 君だけの涙も 期待の声も ずっと 出来ないからここにいるんだって まだ縋ってたいだけ 最低な夜だって いつかは明けるからさ なんて言えない僕に 「じゃあね」って 君が遠く滲んでいく 君はどうか歌っていて