コーヒーの冷めないうちに ベランダでタバコを吸い込んで 吐き出した煙のむこう 滲む 黒い人 夏の予感に肌は踊る 帽子の影 コンクリート 主のいない白いシャツ なんか泣いてばかりだ 連休に考えていた旅行は 突然の押しかけでキャンセル 流されてどこにも行けない ため息 サンキューと呟いた言葉の 裏側を知ることはないでしょう 何もかもをまとって あなたはそこにいるけど 失敗だらけで さよならを逃してしまった チャンスは一回だらけよ この街は星も見えないし いまでも 好きよ そんなに多くはもっていけないから 集めては捨てて 買っては売って 流されて どこにも まっすぐ歩くこともできないのに 繋いだ手を離せなくて 何もかもで飾って あたしもそこにいたいよ 失敗だらけで さよならを逃してしまった チャンスは一回だらけね この街は物で溢れてて いまなら 言えるかな 失敗だらけで さよならを逃してしまった チャンスは一回だらけよ チャンスは一回だけなの? いまでも 好きよ