全てかき消す光の中で 花 火 色したその涙 流した訳をどうか教えてよ 肩を落として歩いた人混みの中で 何も代わり映えのない いつもの夏祭り 遠くで見かけたときには 時間が止まった いつもと違う髪型の君の浴衣姿 背中を押されて気さくに話すフリ 二人の会話を花火が遮る 淡い願いとのぼせる暑さ 祭囃子にほだされて 君への想いこぼれ落ちそうで 全てかき消す光の中で 花火色したその涙 流した訳を聞けやしなかった 君の笑顔が最近曇っているのは 少し噂で聞いてた あいつのせいなのかい? 君が笑えるならこんな人混みでも ずっと続けばいい そう願っていた 淡い願いとのぼせる暑さ 祭囃子にほだされて 君への想いこぼれ落ちそうで 全てかき消す光の中で 花火色したその涙 流した訳を聞けやしなかった 隠すことさえ忘れるほどに 夢中で見上げた夏の空 輝きだけで何を伝えるの 君と紛れる光の中で 不意に触れた左手を 握った訳を聞けやしなかった