打ち上げの チャイニーズレストランで 業界人でございって風貌の男 話し方が嫌 話す事も嫌 笑い方が嫌 笑うとこも嫌 極め付けは咀嚼時のぬちゃ 深夜二時チャイニーズレストランで 業界人でございって風貌の男 服装が嫌 横の女子が嫌 眼鏡が嫌 外してても嫌 極め付けは咀嚼時のぬちゃ ねーママなんか言ってますよ 彼奴が品の無い声で 厨房の李さん(仮名) どうかどうか彼奴に 致死量のホーククロウを 彼奴の眼めがけ マーダーマーボードウフ 粘膜を切り裂くような クンフーショー 北京鍋ごと見舞いたい憎悪 でも俗世の勝者は彼奴の方だった 明け方のチャイニーズレストランで 業界人でございって風貌の男 ご著名なアーティストとの交友録、 延々続く自慢話の 合間に入る咀嚼時のぬちゃ 現身は空蝉の様、紹興酒で船を漕ぎ 打打発止と九龍城で、 悪薙ぐ夢を見る。 ねーママなんか鐚一文 彼奴は払わない感じです 厨房の李さんどうせ無い袖なら、 菜刀で切って 茹だる夏の夜には マーダーマーボードウフ 反撃の余地なく見舞うジークンドー 北京鍋ごと見舞いたい憎悪 でも俗世の勝者は彼奴の方で ならば一夜の楚夢雨雲でも、と 手当たり次第蒔くウォーアイニ― されど愛き乙女らの純情も 下卑た笑み浮かべてる 彼奴のものだった