月の落ちかけた、鏡色の海。 砂時計のドン底に、 こじつけがましい影絵が貼り付いて いる。 トム・ジョード ふと"果て"を感じて振り返ってみる と、 今度は遥かいつかの旅立ちの いつかに果てが揺れている。 それはいつものことで、 強いて言うならだからなんだ。 だから歩き続けるんだ。 トム・ジョード 誰かとお近づきになりたければ、 誰かを傷つけなければならない。 「こいつをやっつけたら仲間に入れ てくれるかい?」 って、 それは大人になっても同じだったよ 。 そりゃあもう明け暮れたさ。 明けても暮れても明け暮れたさ。 それでどうなったのかっていうと、 、、 まあ、こうなったんだ。 トム・ジョード ひとに言われて面倒くさく思うこと は、 ひとには言わないようにって 心掛けて過ごしていると、 それはそれでひとに面倒くさがられ るってのは なかなかどうして不思議だね。 ぼくの言葉がこんなにも面倒くさい のは、 他でもなく、 あなたの言葉がそんなにも 面倒くさいからだよ。 トム・ジョード そのときの機嫌しだい。 全てその時の機嫌しだい。 何かと失礼してしまった上に、 何かとお世話になりました。 これに懲りずにまた来させてくれよ 。 どの面でも下げるからさ、 また来させてくれよ。 トム・ジョード 月の落ちかけた、鏡色の海。 砂時計のドン底に、 こじつけがましい影絵が貼り付いて いる。。。 生まれてきて良かった。 とまでは思えないけど、 生きてきて良かったとは思っている よ。 だって、あなたと出会えたから。 とまでは思えないけど、 あなたが生まれていてくれて 良かったとは思っているよ。 トム・ジョード