コーヒーの苦味が悲しみに寄り 添ってくれた 残った味は小さな粒でリセットして こんな時間なのに空は少しだけ 明るいね 朝焼けに染まるハイウェイ 好きだよってうわごとのように 何度もいった 言葉は 部屋のオレンジの明かりに溶けた きみの声をもう少しだけ 聞きたかった 薄くて小さな唇 明日世界が終わったら僕は 死んでも後悔する気がしたから 触れたいよ、 なんて自分の言った 言葉に酔ったりしてさ あの月に手を伸ばしても 届くわけなんかないのにさ うつくしく生きることを 諦めたくなるほどに きみは綺麗だった 夢を見てるみたいだなってきみが 言った 何度も腕を回して抱き寄せてくれた 香水の香りを 超えてきみの匂いがした 今でも残ってる 走らせた車は僕の家の前に着いた 眠い目をこするきみはどこまでも 優しかった こんな朝はきっと今日で最後だよね … 明日世界は続いていくから これからも一緒にいるために 触れたいよ、 なんて自分の言った 言葉に酔ったりしてさ あの月に手を伸ばしても 届くわけなんかないのにさ うつくしく生きることを 諦めたくなるほどに きみは綺麗だった だけど 触れたら、 心が満たされすぎてしまうから 世界よ終われって 願ってしまいそうだから うつくしく生きるために はみ出さずに燃える僕の ちいさな温もり