無口なあんたが 出水(いずん)の鶴んごたる 「おいと一緒になろうち・・」 ぽつりと言うた・・ 「よか・・おなごじゃ」って 口説かれて あんたに付いてきて もう二十年じゃっで 鶴は生涯添い遂ぐる鳥でごたる・・ 群れん中でん あんただけ見ちょっど あたいは黙って 影ば追うだけじゃっど だけん・・あんたが堕ちれば 一緒じゃっど・・ だい(誰)が何ち言おうと・・ あんたを離さんど・・ 出水(いずん)の鶴よ 空ば舞うごと・・ あんたと歩んだ 人生(みち)ば振り返りゃ 背中合わせの 辛い夜もあったどん・・ それでもあんたの寝息ば 子守唄・・ 出水(いずん)の空で 寄り添う鶴を見て 夫婦(めおと)の絆ば 命賭けやと知ったど どげん嵐が来ても あんたは・・ あたいのこの手 何があっても離さんど・・ こん・・小さか傘がありゃ・・ もう・・怖かなかよ・・ この先もずっと・・ 離れでたもんせ あんたと群れ飛ぶ 夫婦(めおと)鶴 いつも側で 泣き笑い・・すっど あんたと空高ゅう舞えれば あんたと生きて来れて よかったわ・・ それでよかよ・・ それでよか・・
