あんたがたどこさ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ 熊本どこさ 船場さ 船場山にはたぬきがおってさ それを猟師が 鉄砲で撃ってさ 煮てさ 焼いてさ 食ってさ それを木の葉で チョッとかぶせ さあさ夜半の月がお目見え 君はどっからきたの? 山の方?月の方?それかもっと奥の方 期待ばっか膨らむ 君はずっと訝る 怖くなんてないからさ 一歩近付こう あーもー何度目? 言ったって知らないから 決まり文句いいよもう 手毬もいらないないない 浮世でひとつだけ 見惚れ善の木の葉隠れ どこまでも馬鹿になるよ 狸みたいに化かして? たった一人を探してる たった一人で探してる 信じてるよ 出逢えた暁には 煮るなり焼くなり 好きに召し上がってね そう満月の夜には月の下で踊ろう 船場山の木の下 瑠璃も玻璃も照らして 君の流れる髪に いつも絡む木の葉を 今夜触れていいかな 「君って本当は…」 ぽっかり浮かぶ月の下 ぽっかり空いた穴埋めた 鉄砲の弾もありったけ盗んできたし 月見だ 月見だ 満月欠けるまで たった一人を探してる たった一人で探してる 信じてるよ 出逢えた暁には 煮るなり焼くなり 好きに召し上がってね