あの娘は 夜を少し暗くしたみたいだ 灯りを消してほら 外でさ街を 少しぼやかしたみたいな 空を駆けだしたあの娘の自転車 僕は飛び起きて 赤い自転車に乗って 坂を駆けのぼった 夜を泳ぐ電車が すれ違って見えた窓から 手を振って さよならの合図 君の家から飛び出した 今夜中につかまえなくちゃ 上も下も分からなくなって だからあの月を目指した お願い夜 明けるのを少し待ってほしい すぐつかまえるから あの娘が目を覚ます前に もとの形に戻してしまわなきゃ 煌めく星にだって 僕は見捨てられるんだ 眠る君の見る夢は あの自転車で空飛ぶ夢 君の家から飛び出した 今夜中につかまえなくちゃ 上も下も分からなくなって だからあの月を目指した