夜の闇にまぎれ 僕等 低空で飛び続けた 月は何も知らず 低くエンジンが響いてた 〈♪〉 そこにどんな人が 暮らし笑い合っているのでしょう そこでどんな夢が 生まれ育まれていたのでしょう 地図に示された名も読めない町 今夜も正義を御旗に 生きとしいけるもの全て 焼き尽くす紅蓮の炎(ひ)が 真下に流れる 予定どおりに機首上げて 弾薬庫の蓋閉じて 勝利の旋回 何も見ない何も聞かず 何も何も何も何も 〈♪〉 まるで祝うように 花火ささやかに打ち上げてる 怒り嘆き悔やみ そして憎しみを受け止める 朝日より早くまぶしい光が 突然ガラスを砕いて 生きとしいけるもの全て 同じ色真紅の血が 胸から流れる 力なく握る操縦桿 振り向き叫んでみても 誰も答えない 月が遠く霞み消える 母も父も友も君も 〈♪〉 生まれた国が違うなら こんな砂漠の朝焼け 見ずに生きてゆく 暁の空に夜鷹が はぐれてもう戻れない 流れ星になる 生きとしいけるもの全て 同じ色真紅の血で 命を育てる どんな正義をかざしても 流れ出る真紅の血を 止められはしない 夢を見てた長い夢を 長い夢を長い夢を 〈♪〉